自尊心とは、「自分のことを良いと思える気持ち」です。
自尊心が低くなると、「自分を良いと思えない」状態になります。
つまり、「自分に自信がない」「自分に価値があると思えない」と感じやすくなるということです。
あまりにも自分に自信が持てないと、さまざまなことをネガティブに感じやすくなってしまいます。人に褒められても喜べず、「裏があるのでは?」と疑ってしまったりするかもしれません。周りと比べて、「何も取り柄がない」「自分はいる意味がない」と落ち込んでしまうかもしれません。そうなってしまうと、さらに自分に自信が持てなくなり、どんどん希望が持てなくなってしまいます。
「自分に自信が持てない」気持ちが強すぎると、ネガティブな考えや気持ちから抜け出せなくなってしまうのです。
そのような悪循環から抜け出すには、「自尊心を高める」、つまり「自分に自信を持てるようになる」ことが必要です。
ですが、「自信を持つのは難しい」と感じる方も多いと思います。
「自分には良いところがないから、自信なんて持てない」
「自信を持っていいのは、人よりもすごいところがある人だけ」・・・
そう考えて、もっと自分に自信がなくなるかもしれません。
「自信がありすぎても、それはそれで良くないのでは?」
「偉そうだと思われる、周りに迷惑だと思われるかも」
そう感じてしまうかもしれません。
「自信がありすぎる人」は、たしかに周りに迷惑だと思われるかもしれません。
ですが、その場合は「周りが見えていないこと」が問題であり、「自信を持っていること」そのものは悪いことではありません。
つまり、重要なのは、「適度な(ちょうどいい)」自信を持てるようになることです。
ただ、いきなり自信を持ちなさいと言われても「どうすれば?」と困ってしまうと思います。
なので、自信を持ちやすくするための土台を作ることから始めます。
つぎに、そのための方法をいくつか紹介します。
体調が悪いと、どうしても気分が落ち込みやすくなります。
また、精神的に疲れている時は、睡眠や食事がうまく取れなくなる人もいます。
体の調子と心の調子は、つながっていることが多いです。
なので、体の調子を整えることがとても大切になってきます。
体の調子を整えると、気持ちも安定させやすくなります。
「自分はこう感じているのだ」と知ることで、気持ちの整理がつけやすくなります。
※この時、「他の人と比べてどうか」を基準にしてしまうとやりづらくなります。
他の人には、その人なりの基準や感じ方があるからです。
ある人にとっては「普通」でも、別の人にとっては「絶対ムリ」と感じることもたくさんあります。
「自分はどう思うだろうか?」を基準に考えていきましょう。
今回紹介したことを、最初からすべて実行することは難しいと思います。
しかし、そこで無理をしてしまうとうまくいかず、「やっぱり自分はできないんだ」と、さらに自信をなくしてしまうことにつながってしまいます。
今の自分の体調や気分と向き合い、できることからやっていきましょう。
小さな「できた」を少しずつ積み重ねることが、未来の自信につながります。