チック症

チック症って?

チックというのは、突発的で急速な、反復性をもった、リズムなく繰り返されるパターン化した運動あるいは発声のことです。したがって、チック症(チック障害)には運動性チック症、音性チック症があります。子どもの10~20%に何らかのチック症(チック障害)がみられるとされていますが、多くは一過性と考えられています。

一過性チック症

1種類または多彩な運動性および/または音声チックが、頻回に起こりますが、1年以内にチック症(チック障害)が消失するものです。

慢性チック症

1種類または多彩な運動性あるいは音声チックのどちらかが、頻回に起こり1年以上持続するものです。

トゥレット障害(ジル・ドゥ・ラ・トゥレット症候群)

多彩な運動性チックおよび1つまたはそれ以上の音声チックが、同時ではなくても頻回に起こり1年以上持続するものです。

10歳過ぎになると、下記のような複雑な音声チックが出現することがあります。

  • 汚言症(卑猥な単語や罵倒語などを言ってしまう)
  • 反響言語(他人の言った言葉などを繰り返す)
  • 反復言語(音声や単語を繰り返す)

これら3つの障害は、連続するものかどうかは明らかでありませんが、大きくみれば1つの集合と考えられています。そして問題なのは、どのようなタイプの一過性チック症が、慢性チック症あるいはトゥレット障害に進展するかが分かっていないことです。

チック症の主な症状

初発症状は、まばたきなど顔面に多く認められます。

運動性チック

まばたき、顔をしかめる、口をゆがめる、口を尖らせる、舌を突き出す、首を左右に振る、肩をびくっとさせる、すくめる、腕を振る・まわす、地団太する、跳び上がるなど

音性チック

咳払い、鼻を鳴らす、舌を鳴らすなど

トゥレット障害(時に慢性チック症にも)に併発することがあるもの

強迫性障害、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)、学習障害、不登校、衝動性、攻撃性の亢進、自傷・他害行為

チック症の原因

原因は、慢性的なものであれば、遺伝的なものを含め脳にあると考えられていますが、環境や心の問題も症状に影響します。一過性のものの中には、心因性のものもあると考えられていますが、その場合自然に軽快することが多いと言われています。

チック症が発症しやすい年代と性別

  • 小学校低学年
  • 男子

身近な人がチック症になったら

心の負担をとってあげる

ご本人は気付いていないのに、ご家族が大変心配されているケースがあります。この段階では、ご家族はなるべくチック症(チック障害)に注意を向けない方が良いでしょう。そして、お子さんの周りの環境について考えてみましょう。心の負担になっているものがあれば取り除き、ゆったりと過ごせるようにします。

周囲の環境を整える

誰の目にもチック症(チック障害)が明らかとなった段階では、学校の先生などともコンタクトを取り、2次的な弊害(いじめなど)を防止することも大事でしょう。その場合、専門医に間に入ってもらった方が適切な対応ができるかと思います。