統合失調症

統合失調症って?

誰もいないのに人の声が聞こえてくる、街ですれ違う人が私を襲おうとしている、といった幻覚、妄想などが主な症状の病気です。また、これらの症状を患者様自身が病気だと認識するのが難しくなる特徴があります。以前は、精神分裂病(せいしんぶんれつびょう)と言われていました。

およそ100人に1人がかかる病気と言われ、特別珍しい病気ではありません。しかし、日常生活や社会生活においても、会話が成り立たなかったり、意欲がわかなかったりといった障害も出るため、周囲からは「社会性がない」「常識がない」「怠けている」といった誤解もうけやすくなります。会話が成り立たないといっても、まったく話が通じないわけでもありませんし、きちんとした治療を行うことで、ほとんどの患者様は回復していきます。

統合失調症の主な症状

幻聴

主に幻聴が多くみられます。

  • 「お前は生きている価値がない」「馬鹿だ」などの本人を批判、批評するような幻聴。
  • 「ここに近寄るな」「逃げろ、離れろ」などの命令するような幻聴。
  • 「今、建物に入りました」「走っています」などの本人を監視するような幻聴。
  • 幻聴との対話でぶつぶつ言ったり、怒ったり笑ったり感情を表に出す。

幻聴以外にも、下記のような症状があります。

  • 幻視(実際には存在しないものが見える、お子様にみられます)
  • 幻嗅(実際には存在しない匂いを感じる)
  • 幻触(実際には触れていないのに、触れられると感じる)

妄想

明らかに誤った内容なのに信じてしまい、周りが訂正しようとしても受け入れない。

  • 「自分を襲う奴が紛れ込んでいる」「私のことをつけてきている」といった被害妄想をしてしまう。
  • 「私には世界を動かす力がある」「私は神の申し子だ」といった誇大妄想をしてしまう。

日常生活や社会生活における障害

  • 会話が続かない。
  • 話題がころころ変わる、ピントが合わない。
  • 相手の気持ちを考えられない。
  • 感情の動きが少なくなる。
  • 作業ミスが増える。
  • 整理整頓ができない。
  • 清潔面に気を遣わなくなる。
  • 無口になる。
  • 外に出たがらなくなる。

病識の障害

  • 自分が病気であることがわからなくなる(幻覚や妄想が現実にあると思い込んでしまう)。

初期のうつ状態

全ての方ではありませんが、うつ病とまったく区別のつかないうつ状態で発症することがあります。思春期に発症しやすい病気ですから、慎重な診断が重要になります。これらの症状が1か月以上、また継続的に何らかの障害が6か月以上続く場合、統合失調症の可能性があります。詳しくは、専門機関にお尋ねください。

統合失調症の原因

はっきりした原因はまだわかっていませんが、脳で働く神経の伝達物質の働きが悪くなっていることと、脳自体の異常と考えられています。発症が進学・就職・独立・結婚などの人生の進路における変化がきっかけとなることもありますが、あくまできっかけであって原因ではありません。

統合失調症が発症しやすい年代と性別

  • 10代後半~20代
  • 男女差は特にありませんが、一般的に男性の方が早く発症します。