まばたき、顔をしかめる、口をゆがめる、口を尖らせる、舌を突き出す、首を左右に振る、肩をびくっとさせる、すくめる、腕を振る・まわす、地団太する、跳び上がるなどの動きを本人の意思とは関係なく繰り返してしまう。初発症状は、まばたきなど顔面に多く認められる。
成長していくにつれ、周囲に気づかれないよう別の動作に紛れ込ませて抑えようと努めることもありますが、それが精神的な負担(疲労)につながることも少なくありません。
鼻を鳴らす、舌を鳴らす、風邪でもないのにせき払いをする、といった行為をわざとではないのに繰り返してしまう。
症状が複雑化すると、不適切な言葉を口走る(汚言症)、他人の言葉を繰り返す(反響言語)、自分の言葉を繰り返す(同語反復)などの症状が現れるケースもあります。職場や学校などの社会環境で誤解を招かないよう苦心することが、大きな精神的負担につながります。
チック症(チック障害)には運動性チック症、音声チック症があり、本人の意思とは関係なく体の一部の速い動き(まばたき・顔をしかめる・首を急激に振る)や発声(咳払い、鼻を鳴らす、舌を鳴らす、「シュー、ンー」といった音を出す)を繰り返すといった状態が一定期間続きます。
多くは子供の頃に発症しますが、大人になっても症状が持続したり、社会人になってからストレスや過労をきっかけに再発したりすることも少なくありません。
運動性チックは4、5歳ごろから起こり始めます。一方、音声チックはやや遅く始まり、10歳過ぎになると下記のような複雑な症状が出現することがあります。
また、強迫症(強迫性障害)、ADHD(注意欠如/多動症)などを併発することも多く、大人の方の場合は「仕事でのミス」や「過度なこだわり」がストレスとなり、それがチックの悪化を招くという悪循環が見られることもあります。
運動性チックまたは音声チックの症状が頻回に起こり、1年以内に消失するものをいいます。
過度なストレスや環境の変化をきっかけに、大人になってからも一時的に症状が出現したり、再発したりすることがあります。
運動性または音声チックの症状いずれかが頻回に起こり、1年以上持続するものをいいます。
大人になっても症状が持続している場合、無意識に症状をコントロールしようと長年努力し続けており、その蓄積した疲労や「人目が気になる」といった心理的負担が、症状をさらに長引かせる要因となることもあります。
運動性チックおよび音声チックの両方が頻回に起こり、1年以上持続するものをいいます。
運動と音声の両症状を抑えようと努めることは、心身に多大なエネルギーを消費させます。大人になってもこうした状態が続く場合、長年のカモフラージュによる疲労が蓄積し、うつ状態や対人不安などの二次的な悩みにつながることも少なくありません。
ご予約・お問い合わせ:03-3961-9603 ご予約・お問い合わせ:03-3961-9603
チック症を引き起こす原因は、脳の中にある大脳基底核という部分が関係していると考えられていますが、環境や心の問題も症状に影響します。
大人の方の場合、過度な緊張や環境の変化、過労などが症状を悪化・再燃させる要因となります。
一過性の症状である場合には、心因性の原因によるものが多いと考えられており、その場合は自然に軽快することが多いと言われています。
「チックを止めなければならない」という強い意識や、周囲に隠そうとする過度な緊張が、かえって症状を悪化させる悪循環を生んでいる場合があります。まずはチックそのものを強く意識しすぎず、ゆったりと過ごせる時間を作り、心身の緊張を解きほぐすことが大切です。
「仕事に集中できない」「人との接触が辛い」など、社会生活に支障が出ている場合は、専門的なケアが力になります。職場や学校での環境調整の考え方や、症状を和らげるためのお薬など、医学的な視点から少しでも楽に過ごせる方法を共に探していきます。
「自分の癖だから」と一人で抱え込み、疲れ切ってしまう前に、どうぞお気軽にご相談ください。
※当院では、18歳以上の方を対象に診察を行っております。
ご予約・お問い合わせ:03-3961-9603 ご予約・お問い合わせ:03-3961-9603