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適応障害(適応反応症)

適応障害の主な症状

適応障害は、ストレスの強い出来事や環境にさらされることで発症します。このストレス要因が持続する間は症状が続きますが、原因が消失した後は診断基準上、通常6ヶ月以内に症状が改善するとされています(ただし個人差があります)。

精神の症状

  • 抑うつ気分、憂うつ感、落ち込み
  • 不安、心配、焦燥感
  • イライラ感、怒り
  • 集中力や意欲の低下
  • 感情が制御できない、涙が止まらない
  • 自殺念慮、自傷行為の恐れ

身体の症状

  • 睡眠の異常(不眠や過眠)
  • 食欲不振、または過食
  • 頭痛、腹痛、腰痛、めまい、吐き気など
  • 風邪に似た症状(咳、鼻水、のどの痛みなど)や倦怠感

行動の症状

  • 遅刻、早退、無断欠勤・欠席
  • 人と会うのを避ける
  • 電話やメールを返さない
  • 喧嘩や飲酒などのトラブルを起こす
  • 衝動的な行動をとる

子どもの症状

子どもの場合は、自分の感情を言葉で表現することが難しいため、症状が行動面や身体面に現れやすいという特徴があります。

  • 行動面:攻撃的になる、赤ちゃん返りをする、学校に行きたがらないなど。
  • 身体面:頭痛、腹痛、吐き気、不眠など、体の不調を訴えることがあります。

適応障害って?

適応障害とは、特定のストレスが原因となって心や身体に不調をきたし、日常生活や社会生活に支障が出ている状態をいいます。
症状は多岐にわたり、抑うつ気分や不安といった精神的な症状だけでなく、身体の不調(頭痛、不眠など)や問題行動として現れることもあります。

「うつ病」との違い

適応障害の症状は、「うつ病」と似ているため混同されがちですが、大きな違いがあります。適応障害はストレス要因となる場所や人などから離れると改善される場合がありますが、「うつ病」はストレス要因が明確でない場合や、原因から離れても改善しにくいとされています。

適応障害は、ストレス要因が解消された後、通常6ヶ月以内で症状が和らぐ傾向があります。ストレス要因が解消されたにもかかわらず、改善の兆しが見られない場合は、うつ病や他の精神疾患の可能性も考えられます。

つらい症状が続く場合は、決して一人で抱え込まず、医療機関や専門機関にご相談ください。

適応障害の原因

適応障害の主な原因は、明確な日常生活の変化や出来事による心理的ストレスです。

ストレスの感じ方や対処能力はそれぞれで異なるため、そのストレスに上手く対処できなくなったときに適応障害が生じます。

原因となる出来事は、仕事や学校生活での忙しさやプレッシャーといったネガティブなものだけでなく、通常は「良いこと」とみなされる昇進や進学、結婚、出産なども、大きな環境の変化としてストレス要因となることがあります。

職場・学校生活での要因

  • 人間関係、長時間労働や残業、ハラスメント
  • 昇進、出張、異動など、役割の大きな変化
  • 友人・教師との関係、いじめ
  • テストや受験、部活動、クラス替えなどの変化

生活環境の変化

  • 就職、転職、転勤、引っ越し
  • 結婚、妊娠、出産、離婚
  • 子供の進学や独立、親の病気や介護

個人的な問題

  • 人間関係(友人、恋人、家族)に関するトラブル
  • 身体的な不調、病気、怪我
  • 自然災害、感染症拡大など、社会的に大きな出来事

適応障害の発症しやすい年代と性別

適応障害は、子供から高齢者までのあらゆる年齢層で発症するリスクがあります。

男女比は女性が男性の約2倍程度とされていますが、子供や青年期では男女差はほとんど見られません。

適応障害の治療

治療方法は症状や背景によって異なるため、医師と相談しながら適切な方法を選ぶことが大切です。
また、薬物療法はあくまで補助的に使われることが多く、必ずしも全員に必要なわけではありません。

休養(環境調整)

ストレスの原因となっている環境(職場、学校など)から距離を置き、休息をとることが基本です。

精神療法(心理療法)

カウンセリングや認知行動療法を通じて、ストレスへの考え方や対処法を学びます。

薬物療法

抑うつ状態、不安、不眠などの症状が強い場合に、補助的に使われることがあります。

つらい症状が続く場合は、決して一人で抱え込まず、早めに医療機関や専門機関にご相談ください。

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