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パニック障害

●パニック障害とは

一般的にいう「パニック」とは、災害や事故などの非常事態に出会った時に起きる混乱状態のことで、普段どんなに冷静な人でも、衝撃的な状況に見舞われればパニックに陥り、慌てたり取り乱したりするものです。

これに対し「パニック障害」は、実際には何も特別な事態が起きていないのに、突然不安に襲われ、胸がドキドキして苦しくなったりめまいや震えなどの身体症状が出て混乱状態になってしまう病気のことです。

典型的な発症例をご紹介しましょう。

「わたしは、先月出勤途中の電車の中で突然気分が悪くなり、胸がドキドキして息苦しくなりました。しだいにこのまま死んでしまうのではないかという恐怖に襲われ、冷や汗や震えも出て立っていられなくなり、車内でしゃがみ込んでしまいました。
救急車で病院に運ばれた頃には症状が落ち着き、心臓など様々な検査をしましたが、異常はないということでその日は帰宅しました。しかし、翌週また電車で同じような状態になってしまったのです。
それ以降、またあの発作が起きるのではないかと思うと電車に乗ることが怖くなり、電車を途中で降りてしまったり、会社を休むようになってしまいました。」

これがパニック障害でよくある症例です。

パニック障害の有病率は20人に1人程度ともいわれ、けして珍しい病気ではありません。
25歳〜35歳くらいの人に多くみられます。 患者様が最初の発作の時に心配するような、死に至るような病気ではなく、早めに治療を開始すれば治る病気です。

以前は「不安神経症」のひとつの症状とされていましたが、近年になって研究が進み1980年に「パニック障害」の病名に統一されました。しかしまだこの病気を知らない人は多く、適切な治療が行われないまま慢性化・重症化してしまうことがあるのです。

パニック障害の原因は、脳内のかなり広範囲な部分で神経伝達物質のバランスが崩れることにより起こると考えられています。人間の脳細胞では様々な情報や命令を伝える物質が分泌されていますが、それら物質の働きが乱れ、不安や恐怖を過剰に伝えてしまうと考えられています。

ストレスなどの環境要因が、発症の引きがねや重症化の原因になることはありますが、基にあるのは脳の病気と考えられ、投薬などの治療がとても有効です。

●パニック障害の症状

パニック障害は、何の前触れもなく突然起こることが特徴です。
発症後10分程度でパニックはピークに達しますが、特別な処置をしなくても多くは15分〜30分程度でおさまります。しかし、その発作は繰り返し起こり、しだいに重篤化する場合があります。

パニック発作時の症状としては、

  • 動悸
  • 息苦しい
  • 窒息感
  • 過呼吸
  • 胸痛
  • めまい
  • 汗をかく
  • 自分をコントロールできないという恐れ
  • 震える
  • 手足がしびれる
  • 頻尿
  • 腹痛や下痢
  • 吐き気          などがあげられます。

また一度パニック障害を発症すると、発作が起きていない時でも「またあの怖ろしい発作が起きるのでは」という不安を常に抱える状態になります。これを「予期不安」と呼び、発作の恐怖とともに
発作によって他人に迷惑をかけるのではないか、取り乱して恥をかくのではないか、誰も助けてくれなかったらどうしよう・・・などの不安も抱えることになります。

この「予期不安」が強まって、発作が起きやすい場所を避けるようになることを「広場恐怖」と呼びます。「広場」というのは広々した場所という意味ではなく、特定の場所や状況のことです。
かつて発作が起きた場所を「また起きるのでは」と避けるようになり、電車、飛行機、美容室、映画館、教室、人込み、エレベーター、地下、渋滞、などがよく対象になります。
いずれもすぐには逃げ出せない、人に助けてもらえない場所、とイメージされるようです。

そのまま重症化すると、一人で外出できなくなって家にひきこもったり、不安が慢性化して二次的にうつ病などの他の精神疾患を併発することもありますので、早期の治療開始がとても重要です。